育休に入って2ヶ月が経ったころ、電気代の検針票を見て固まりました。前月比で4,200円上がっていたのです。
考えれば当然でした。会社にいた8時間、家に戻ってきました。エアコンも照明も炊飯器も、昼間ずっと稼働しています。子どもの昼寝中は室温管理が気になって、エアコンを止められない。加湿器は常時ON。電気代が上がらないわけがありませんでした。
その後、4つの手順を順番に実施しました。電力会社の切り替え・契約アンペアの見直し・SwitchBotによる自動化・日常の節電行動です。結果として月4,200円の削減に成功し、年間換算で5万円超の節約になりました。この記事では、その手順を具体的に解説します。
育休中の電気代が急増する3つの理由
まず「なぜ育休中は電気代が上がるのか」を整理します。原因ごとに対策が異なるため、自分のケースと照らし合わせながら読んでください。
理由①:昼間在宅で使用量が1.5〜2倍に増えました
4人家族の電気代平均は月13,928円(2025年実績)です。これは就業している家庭の平均値であり、昼間の電力消費が低く抑えられています。育休中は昼間も家全体でエアコン・照明・調理機器を動かすため、同じ家族構成でも使用量が1.5〜2倍になるケースは珍しくありません。
| 世帯の状況 | 月の電気代目安 | 在宅時の増加傾向 |
|---|---|---|
| 共働き・子なし | 8,000〜12,000円 | 変化なし |
| 共働き・子あり(標準) | 12,000〜16,000円 | 変化なし |
| 育休中・昼間在宅 | 16,000〜22,000円 | 1.5〜2倍に上昇 |
| 在宅ワーク+育休中 | 18,000〜25,000円 | 2倍以上になるケースも |
理由②:赤ちゃんの室温管理でエアコンが長時間稼働しました
乳幼児がいる家庭では、夏は25〜28度・冬は20〜22度の室温維持が推奨されています。大人だけなら「暑くなったらつける」で済むところを、子どもの昼寝中は起こさないために止められない。結果として1日12〜16時間以上稼働する日が続きます。エアコンの消費電力(6畳用で500〜700W程度)が長時間動き続けることで、それだけで月2,000〜4,000円の差が出てきます。
理由③:育児家電の待機電力が積み重なりました
加湿器・空気清浄機・哺乳瓶消毒器・ベビーモニター——育児に欠かせない家電が増えます。それぞれの待機電力は小さくとも、常時コンセントに差したまま24時間稼働させると、合計で月500〜1,500円分の待機電力になります。「電源を切ったつもりで切れていない」家電が複数あることも原因のひとつです。
手順①:電力会社を切り替えて月1,000〜3,000円削減しました
電気代削減の中でもっとも効果が大きく、手間が少ないのが電力会社の切り替えです。2016年の電力自由化以降、大手電力会社(東京電力・関西電力など)以外の新電力を選べるようになりました。同じ使用量でも、プランによって月1,000〜3,000円の差が出ます。
エネチェンジで3ステップ比較した手順
電力会社比較には「エネチェンジ」の無料診断ツールが便利です。登録不要・郵便番号と世帯人数を入力するだけで、対応エリアの料金比較が確認できます。
- Step1:郵便番号と世帯人数を入力する(30秒)
- Step2:現在の電力会社・プラン・アンペア数を入力する(検針票に記載)
- Step3:比較結果から申込む(申込完了後、最短4日で切り替え。自分で解約手続きは不要)
エネチェンジの利用者データでは、切り替えによる平均節約額は年間37,470円です。昼間在宅の育休家庭ほど使用量が多いため、節約効果も大きくなります。
切り替え前に確認した3つのポイント
- 契約解除料の有無:現在の電力会社によっては解約時に違約金が発生するケースがあります。検針票またはWebマイページで確認してください
- セット割との相性:楽天でんき(楽天SPU対象)・ドコモでんき(dポイント還元)など、経済圏との連携でさらにお得になる場合があります
- スマートメーターの確認:未設置の場合は工事が必要で切り替えまで2週間ほどかかります。ただし工事費は無料です
手順②:契約アンペアを見直して基本料金を下げました
電気代の基本料金はアンペア数(契約容量)で決まります。使用量に関係なく毎月かかる固定費なので、必要以上に大きい契約は損です。育休前に「電化製品が増えるから」と60Aに増やしたままになっているケースも珍しくありません。
世帯別・適正アンペアの目安
| 世帯構成 | 推奨アンペア | 東京電力の基本料金(税込) |
|---|---|---|
| 1〜2人・マンション | 20〜30A | 572〜858円/月 |
| 3〜4人・戸建て(ガスあり) | 40A | 1,144円/月 |
| 4人以上・IH・在宅ワーク | 50〜60A | 1,430〜1,716円/月 |
| 育休中・昼間在宅・子どもあり | 40〜50Aが目安 | 1,144〜1,430円/月 |
育休中で昼間に複数の家電を同時使用することを考えると、40〜50Aが現実的な選択肢です。現在60Aであれば50Aへの引き下げで基本料金を月286円(年3,432円)削減できます。50A→40Aでは月286円(同様)の削減です。
アンペア変更の申請方法(3分で完了)
- 現在の電力会社のWebマイページにログインする
- 「契約内容の変更」または「アンペア変更申請」を選ぶ
- 希望のアンペア数を選択して申請する(電話でも可)
- 電力会社のスタッフが自宅のブレーカーを交換して完了(工事費無料・立ち会い不要のケースが多い)
手順③:SwitchBotで電気代を自動化して月500〜2,000円削減しました
手順①・②は「契約を変える」一度きりの対策です。手順③のSwitchBot自動化は「毎日の電気の使い方そのものを変える」継続的な対策になります。初期費用は多少かかりますが、設定後は手間ゼロで節電効果が続きます。
SwitchBotハブ2(8,980円)でエアコンを自動制御しました
SwitchBotハブ2は赤外線リモコンを学習し、スマートフォンや音声アシスタントからエアコン・テレビ・照明を操作できるデバイスです。内蔵の温湿度センサーと連動させることで「室温が28度を超えたらエアコンをON」「25度を下回ったらOFF」という自動化が実現します。
- 温湿度連動の自動ON/OFF:設定した室温を超えたらエアコンが自動で動く。赤ちゃんの昼寝中も、外出中も、手動操作が不要になる
- 消し忘れ防止:外出後30分でエアコンが自動OFFになるよう設定。エアコンの消し忘れ防止だけで年間4,800円の節約効果が報告されています
- ジオフェンス機能:帰宅の20〜30分前にエアコンが自動ONになり、帰宅直後から快適な室温が実現。「つけっぱなし」を防ぎながら快適さも維持できます
SwitchBotプラグミニ(1,980円)で待機電力をゼロにしました
SwitchBotプラグミニはコンセントに差し込むスマートプラグです。スマートフォンから電源ON/OFFを操作できるほか、消費電力のモニタリング機能があります。どの家電が電力を消費しているかを数値で確認できるため、「電気を食っている家電」の特定に役立ちます。
- 加湿器のタイマー管理:子どもが起きている時間(例:7時〜21時)だけ稼働させ、夜間の無駄な消費をカット
- テレビ・ゲーム機の待機電力を遮断:深夜にスマートプラグをOFFにするスケジュールを設定するだけ
- 消費電力統計で節電ポイントを発見:「この空気清浄機が月600円分消費していた」といった具体的な把握ができ、次の対策に活かせます
育休パパが実際に設定した自動化レシピ3選
| 自動化の内容 | 設定方法 | 節約効果の目安 |
|---|---|---|
| 子どもが寝る21時にリビングのエアコンを自動OFF | SwitchBotアプリのスケジュール設定 | 月400〜800円 |
| 外出中(ジオフェンス範囲外)は全エアコンを停止 | ジオフェンス機能の設定 | 月500〜1,500円 |
| 加湿器・空気清浄機を起床時刻(6時30分)にON | プラグミニのスケジュール設定 | 月200〜500円 |
手順④:日常の節電行動で月500〜1,000円を積み上げました
大きな節約は前の3手順で実現できます。日常行動での節電は補完的な対策ですが、習慣化すると確実に積み重なります。
- エアコンの設定温度を1度調整する:冷房を27度→28度に上げると消費電力が約13%削減されます。冷房シーズン4ヶ月で約2,000円の節約です
- 冷蔵庫を壁から5〜10cm離す:放熱スペースが確保されると冷却効率が上がり、消費電力を5〜10%削減できます
- 洗濯は夜間にまとめる:乾燥機を使わず自然乾燥にするだけで1回あたり30〜60円の削減。月15〜20回なら450〜1,200円の差になります
- 照明をLEDに切り替える:白熱電球60W→LED8Wへの交換で、1灯あたり年間約1,000円の削減。未交換の電球があれば交換コストは2〜3年で回収できます
4手順の合計削減効果シミュレーション
4つの手順を組み合わせた場合の削減効果をまとめます。
| 手順 | 月削減額の目安 | 年削減額の目安 |
|---|---|---|
| ①電力会社の切り替え | 1,000〜3,000円 | 12,000〜36,000円 |
| ②契約アンペアの見直し | 300〜600円 | 3,600〜7,200円 |
| ③SwitchBot自動化 | 500〜2,000円 | 6,000〜24,000円 |
| ④日常の節電行動 | 500〜1,000円 | 6,000〜12,000円 |
| 合計(目安) | 2,300〜6,600円 | 27,600〜79,200円 |
実際の効果は使用量・地域・家族構成によって変わります。手順①と②だけでも年間15,000〜43,000円の削減が見込めるため、まずこの2つから着手することをおすすめします。
よくある質問
Q. 電力会社を切り替えると停電リスクは?
停電リスクに変化はありません。電力の送電は引き続き大手電力会社(東京電力など)の送電線を使います。新電力に切り替えても、電気の品質や安定性は変わりません。停電時の対応窓口も従来の電力会社が担当します。
Q. SwitchBotの設定難易度は?
設定難易度は低めです。アプリを起動してデバイスを追加し、リモコンを学習させるだけです。操作はスマートフォンのアプリで完結し、QRコードを読み込むだけで機器と接続できます。自動化(オートメーション)の設定もアプリ内のガイドに沿って進めれば10〜15分で完了します。
Q. 賃貸でもアンペア変更は可能ですか?
可能です。ただし管理会社または大家への事前確認が必要なケースがあります。アンペアを下げる場合はブレーカーの交換が必要で、工事費は無料ですが立ち会いが必要な場合があります。申請前に管理会社に相談することをおすすめします。
Q. エネチェンジ登録後の勧誘電話は?
エネチェンジでの比較・シミュレーションは電話番号の登録不要で利用できます。申込み手続きを進めた場合は切り替え先の電力会社から確認の連絡が入ることがありますが、比較閲覧だけであれば勧誘電話はありません。
まとめ:まず2つの手順だけでも今月から着手してください
- 育休中は昼間在宅・乳幼児の室温管理・育児家電の常時稼働で電気代が1.5〜2倍になりやすい
- 手順①の電力会社切り替えは申込みだけで完了し、年間1〜4万円の削減効果が見込める
- 手順②のアンペア見直しは3分の申請で毎月の基本料金を恒久的に削減できる
- 手順③のSwitchBot自動化は初期費用1〜2万円で設定後は手間ゼロの節電が続く
- 4手順の合計で年間3〜8万円の削減は現実的な数字です
電気代の削減は、一度実施すれば毎月自動的に効果が続く「固定費の見直し」です。育休中の今こそ、光熱費の構造を変えるチャンスです。まず検針票を手元に用意して、エネチェンジでの比較から始めてみてください。


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