副業収入が初めて20万円を超えた年、手書きのエクセル帳簿で確定申告しようとしたところ、仕訳の分類・按分計算・書類作成に丸2日かかりました。翌年からfreee会計に切り替えたところ、同じ作業が半日以内で完結するようになりました。
この記事では、副業収入が発生した会社員・育休中に副業を始めた方・開業届を出したばかりの個人事業主を対象に、freee会計の登録から確定申告の自動化まで、具体的な手順をすべて解説します。
freee会計が副業・個人事業主に選ばれる3つの理由
①銀行口座・クレジットカードと自動連携して帳簿が自動作成されます。
freee会計は主要な銀行口座・クレジットカード・電子マネーと連携できます。連携を設定すると、取引明細が自動で取り込まれ、AIが勘定科目を提案します。領収書の手入力・仕訳の手作業が大幅に減り、月次の帳簿作成がほぼ自動化されます。
副業で楽天カード・PayPayを事業決済に使っている場合も連携対象です。プライベートと事業の支払いを分けてカードを使っていれば、取り込んだ明細をほぼそのまま帳簿に反映できます。
②確定申告書類がガイドに沿って出力されます。
freee会計では、年間の帳簿データをもとに確定申告書・青色申告決算書・収支内訳書が自動生成されます。画面の質問に答えながら進む「かんたん申告モード」があり、税務知識がなくても申告書を作成できます。
作成した申告書はe-Tax(電子申告)に直接送信できるため、税務署に行く必要がありません。マイナンバーカードとICカードリーダー(またはスマートフォン)があれば、自宅から申告が完結します。
③インボイス制度・電子帳簿保存法に標準対応しています。
2023年10月に始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)と、2024年1月から完全施行された電子帳簿保存法に、freee会計は標準機能で対応しています。適格請求書の発行・保存・仕入税額控除の管理がシステム内で完結するため、制度対応のための追加作業が最小限で済みます。
インボイス制度の経過措置と2026年10月以降の対応については、インボイス経過措置2026年版ガイドで詳しく解説しています。
freee会計の料金プランを確認します。
| プラン | 月額(年払い) | 主な機能 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| スターター | 1,628円〜 | 確定申告・帳簿・請求書(月5通まで) | 副業・フリーランス(取引量が少ない) |
| スタンダード | 2,948円〜 | 請求書無制限・チームメンバー追加 | 個人事業主・法人(取引量が多い) |
| プレミアム | 5,948円〜 | 電話サポート・自動バックアップ強化 | 売上規模が大きい法人 |
副業収入20万円〜100万円程度の会社員や開業1〜2年目の個人事業主には、スタータープランで十分です。確定申告・帳簿作成・銀行連携はすべてスタータープランに含まれています。まず30日間の無料トライアルで使い勝手を確認することをおすすめします。
freee会計の始め方【3ステップ】
ステップ① 無料トライアルに登録します(30日間無料)。
freee会計の公式サイトからメールアドレスとパスワードを入力するだけで、30日間の無料トライアルが始まります。クレジットカードの登録は無料期間中は不要です。登録後すぐに全機能を試せます。
- 登録所要時間:約3分
- 必要なもの:メールアドレスのみ(無料期間中はカード登録不要)
- 「個人事業主・フリーランス」または「法人」を選択します(後から変更可能)
ステップ② 銀行口座・クレジットカードを連携します。
「口座」メニューから事業で使っている銀行口座・クレジットカードを連携します。対応金融機関は2,000以上あり、主要なネット銀行・メガバンク・楽天銀行・PayPay銀行・住信SBIネット銀行・楽天カードはすべて対応しています。
連携後は取引明細が自動取り込みされ、freeeのAIが勘定科目を提案します。提案が正しければ「登録」ボタン1クリックで仕訳が完了します。同じ取引先への支払いは、2回目以降は自動で同じ勘定科目が割り当てられます。
ステップ③ 事業内容・課税方式・申告種別を設定します。
「事業所設定」で以下を設定します。
- 事業の種類:ライティング・コンサルティング・IT・小売など該当するものを選択
- 課税方式:免税事業者(年間売上1,000万円以下)または課税事業者(インボイス登録済み)
- 申告種別:青色申告(65万円控除を狙う)または白色申告を選択
- 会計期間:個人事業主は1月〜12月で固定
副業の確定申告の基本(20万円ルール・青色申告の条件)については、副業の確定申告・20万円ルール完全ガイドで詳しく解説しています。
確定申告を自動化する設定手順【青色申告65万円控除対応】
青色申告65万円控除を狙う設定をします。
青色申告の65万円特別控除を受けるには、①開業届と青色申告承認申請書の提出、②複式簿記による記帳、③確定申告書への貸借対照表・損益計算書の添付、④e-Tax(電子申告)による申告——の4条件をすべて満たす必要があります。
freee会計はこれらすべてに対応しています。開業届はfreee開業(無料)から作成・提出できます。複式簿記はfreeeが自動で処理するため、簿記の知識は不要です。貸借対照表・損益計算書も自動生成されます。
| 申告方式 | 控除額 | 記帳方式 | freeeでの対応 |
|---|---|---|---|
| 青色申告(65万円控除) | 65万円 | 複式簿記 | 自動対応(設定のみ) |
| 青色申告(10万円控除) | 10万円 | 単式簿記 | 自動対応 |
| 白色申告 | 控除なし | 単式簿記 | 自動対応 |
副業収入が安定して20万円を超えている場合、青色申告65万円控除を選ぶことで、課税所得を65万円圧縮できます。所得税率20%の方なら13万円の節税効果です。freeeのスタータープラン年額(約19,000円)を大幅に上回る節税効果が得られます。
勘定科目の自動仕訳ルールを設定します。
freee会計の「自動化ルール」機能を使うと、特定の取引先・金額パターンに対して、自動的に勘定科目・摘要を割り当てられます。たとえば「Amazonへの支払いは消耗品費」「クラウドワークスからの入金は売上」といったルールを一度設定すれば、以降は自動で仕訳されます。
- 売上:クラウドソーシング報酬・ブログ収益・コンサル報酬など
- 通信費:インターネット回線・スマートフォン代(按分が必要)
- 消耗品費:文具・外付けHDD・ウェブカメラなど
- 広告宣伝費:ブログのサーバー代・ドメイン代
- 外注費:ライター・デザイナーへの外注費用
確定申告書類の出力とe-Tax送信手順を確認します。
年間の記帳が完了したら、「確定申告」メニューから申告書類を生成します。画面の質問に答えながら進むガイド形式のため、税務知識がなくても入力できます。生成された書類はPDFで確認し、e-Taxで直接送信できます。
- マイナンバーカード+スマートフォン(マイナポータルアプリ)でe-Tax送信が可能です
- ICカードリーダーがある場合はPCから直接送信できます
- 申告期限は毎年3月15日(還付申告は1月から受付)
育休中・復職後の確定申告で注意すべき節税ポイントは、育休中の確定申告・節税完全ガイドで詳しく解説しています。
40代副業パパのfreee活用実録
育休中に副業を始めた翌年の確定申告でfreeeを初めて使いました。
育休中にクラウドソーシングとブログアフィリエイトを並行して始め、合計収入が20万円を超えた年、初めて確定申告が必要になりました。最初の年はエクセルで帳簿を作ろうとしたものの、仕訳の分類・経費の按分計算・書類の書き方がわからず、丸2日かけてもミスが出る状態でした。
翌年からfreee会計に切り替えたところ、銀行口座とクレジットカードを連携するだけで明細が自動取り込みされ、AIが勘定科目を提案してくれるため、作業時間が半日以内に短縮されました。青色申告65万円控除の適用も自動でサポートされており、控除前と比べて所得税・住民税あわせて約12万円の節税になりました。
freeeを使う前後の作業時間・ミス率の変化
| 項目 | エクセル手作業 | freee会計 |
|---|---|---|
| 月次帳簿作成 | 4〜6時間/月 | 30〜60分/月 |
| 確定申告書類作成 | 丸2日 | 半日以内 |
| 仕訳ミス | 毎年数件発生 | ほぼゼロ(AI提案で確認) |
| 年間コスト | 0円(自力) | 約19,000円(スタータープラン) |
年間コスト19,000円に対して節税額12万円超という計算になります。副業収入が20万円を超えた方には、freeeへの切り替えは費用対効果が非常に高い選択です。
よくある疑問と回答
Q. 無料トライアル期間が終わったら、それまでのデータはどうなりますか?
無料トライアル終了後に有料プランへ移行すれば、入力済みのデータはすべて引き継がれます。有料プランへ移行しない場合はデータが削除されますが、30日以内であれば続きから有料プランを開始できます。
Q. 青色申告と白色申告、副業にはどちらが得ですか?
副業収入が安定して20万円を超えている場合は青色申告が有利です。65万円特別控除を受けるには開業届・青色申告承認申請書の提出が必要ですが、freeeであれば複式簿記の記帳を自動化できます。初年度に条件を満たせない場合でも、まず10万円控除の青色申告から始めることができます。
Q. 会社員の副業でもfreeeは使えますか?
はい、会社員の方でも使えます。本業の給与は源泉徴収されているため、freeeでは副業分の収入・経費のみ管理します。年間副業収入が20万円を超えた場合に確定申告が必要になりますが、freeeを使えば副業分の申告書を独立して作成・提出できます。
Q. インボイス登録をしていない場合もfreeeで管理できますか?
はい、インボイス未登録(免税事業者)でもfreeeは使えます。売上・経費の記帳・確定申告書類の作成はインボイス登録の有無に関係なく利用できます。将来インボイス登録をした場合も、freee内の設定変更で対応できます。インボイス制度の詳細はインボイス経過措置2026年版ガイドをご確認ください。
まとめ:freee会計は副業・個人事業主の確定申告を自動化する最短ルートです。
- 銀行口座・クレジットカードとの自動連携で、月次の帳簿作成がほぼ自動化されます
- 青色申告65万円控除に対応しており、副業収入20万円超の会社員に特に効果的です
- インボイス制度・電子帳簿保存法にも標準対応しているため、制度変更への追加対応が最小限で済みます
- スタータープラン(年約19,000円)に対して節税効果が数万円〜十数万円になるケースが多く、費用対効果は高い
- 30日間の無料トライアルから始められるため、まず使い勝手を確認してから判断できます
副業収入が発生した年に帳簿なしで過ごすと、確定申告の直前に全取引をさかのぼって入力する必要が生じます。freeeは取引が発生するたびに自動で記録されるため、年末に慌てることなく申告を迎えられます。まず無料トライアルから始めてみてください。


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